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Cloud(クラウド)のきまぐれ日記
Cloud クラウドのブログ。日々の雑感・・・・・・・人,仕事,時事,金融,家族,ギャンブル,喜怒哀楽その他諸々。
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本日は小京都の話題。
 
 
という訳で、金沢です。
 
 
「ふるさとは遠きにありて思ふものと・・・」という・・・、川端康成に「言語表現の妖魔」といわしめた室生犀星は有名ですが、彼も金沢の人です。
 
 
もともと金沢は、芋掘り藤五郎の伝説とともに「金洗いの沢(昔、山芋を掘って生計を立てていた働き者の芋掘り藤五郎という人がいました。この泉で山芋を洗ったところ、山芋の土が金に変わり砂金が採れたという伝説があります。その泉が金洗いの沢。)
と親しまれており、前田利家がその名にちなみ、町の名前を「金沢」と改めました。その後、金洗いの沢は金城霊沢(きんじょうれいたく)と改められ、今も兼六園にあります。
 
 
 
 
 
 
今は5月ということで、
 
 
早速ですが国語の時間です。
(6年生の教科書にも載っている詩です。)
 
 
 
 
 
『五月』         室生犀星
 
悲しめるもののために
 
みどりかがやく
 
くるしみ生きんとするもののために
 
ああ みどりは輝く
 
 
 
 
 
で、個人的に気になったので「問題」(6年生レベル)を出します(笑) 
 

ちょっとだけ立ち止まっていただきたく思います。
 
 
「悲しめるもの」「くるしみ生きんとするもの」
「かがやく(二行目)」「輝く(四行目)」
とあります。
 
なぜ、最初に「悲」と漢字を使っており「くるしみ」は平仮名なのか?
「かがやく」「輝く」についても同様になぜ漢字と平仮名を使い分けているのか?
 
 
・・・・・・・・・・
 
 
「これ6年生? 考えさせるやん。」 というのが最初の感想でしたけど・・・。
 
 
何気なく読み飛ばすと気づきませんよね。私なりの解釈は恥ずかしいのでここでは書きませんが(苦笑)、良い詩だと思いました。
 
 
 
・・・・・・・・・・
 
 
 
それでは、以下も同様に金沢つながりで、6年生の教科書にも載ったという話です。
 
 
書かれたのは、山元加津子さんという養護施設の先生をしている方です。
体験談等を歌にしたり、本にしたり、講演したり等、色んな活動をされているようです。
 
 
 
この「きいちゃんの浴衣」は小さい時に出した高熱がもとで手や足が動かなくなってしまったきいちゃんとお姉さんとのお話です。
 
 
・・・・・・・・・・
 
 
きいちゃんの浴衣
 
 
きいちゃんは、教室の中でいつもさびしそうでした。たいていのとき、うつむいてひとりぼっちですわっていました。
 
だから、きいちゃんが職員室のわたしのところへ、「せんせー」って大きな声で飛び込んできてくれたときは、本当にびっくりしました。こんなうれしそうなきいちゃんを、わたしは初めて見ました。
 
「どうしたの?」
 
そうたずねると、きいちゃんは、
 
「おねえさんが結婚するの。わたし、結婚式に出るのよ」
 
って、にこにこしながら教えてくれました。
 
「わたし、なに着ていこうかな?」
 
と、とびきりの笑顔で話すきいちゃんに、わたしもとてもうれしくなりました。
 
それから一週間くらいたったころ、教室で机に顔を押しつけるようにして、ひとりで泣いているきいちゃんを見つけました。
 
涙でぬれた顔をあげて、
 
「おかあさんがわたしに、結婚式に出ないでほしいっていうの。おかあさんは、わたしのことがはずかしいのよ。おねえさんのことばかり考えているの。わたしなんて生まれてこなければよかったのに・・・」
 
やっとのことでそういうと、また、はげしく泣きました。
 
 
 
でも、きいちゃんのおかあさんは、いつもきいちゃんのことばかり考えているような人でした。
 
きいちゃんは、小さいときに高熱が出て、それがもとで手や足が思うように動かなくなってしまいました。そして、高校生になった今も、訓練をうけるためにお家を遠くはなれて、この学校へきていたのです。
 
おかあさんは面会日のたびに、まだ暗いうちに家を出て、電車やバスをいくつも乗りつぎ、四時間もかけてきいちゃんに会いにこられていたのです。
 
 
 
お仕事がどんなに大変でも、きいちゃんに会いにこられるのを一度もお休みしたことはないくらいでした。そしてきいちゃんの喜ぶことはなんでもしたいのだ、と話しておられました。
 
だから、おかあさんは、きいちゃんがいうように、けっしておねえさんのことばかり考えていたわけではないのです。ただ、もしかしたら、おかあさんは、きいちゃんが結婚式に出ることで、お姉さんに肩身のせまい思いをさせるのではないか、手や足が思うように動かない子どもが生まれるのでは、とまわりの人に誤解されるのではないか、と心配なさっていたのかもしれません。
 
「生まれてこなければよかったのに」
 
と、きいちゃんにいわれたおかあさんも、どんなに悲しい思いをしておられるだろう、とわたしは心配でした。
 
 
 
けれど、わたしは、何をすることもできませんでした。ただ、きいちゃんに、
 
「結婚式のお祝いのプレゼントをつくろうよ」
 
といいました。
 
 
 
金沢の山の方に、和紙を作っている二俣というところがあります。そこで、わたしは、布の染め方をならってきました。まっ白な布を買ってきて、きいちゃんといっしょに夕日の色に染めました。その布で、ゆかたをぬってプレゼントすることにしたのです。
 
 
 
わたしは、びっくりしたのだけれど、きいちゃんは、ぬうのがどんどんどんどん上手になっていきました。
 
学校の休み時間も、宿舎の学園へ帰ってからも、きいちゃんはずっとゆかたをぬっていました。体をこわしてしまうのではないか、と思うくらい一所懸命ぬいつづけました。
 
 
 
本当をいうとわたしは、きいちゃんがゆかたをぬうのはむずかしいかもしれないと思っていました。きいちゃんは、手や足をなかなか思ったところへもっていけないので、ごはんを食べたり、字を書いたりするときも、だれかほかの人といっしょにすることが多かったのです。でも、ミシンもあるし、いっしょに針を持てばなんとかなる、とわたしは考えていました。
 
でも、きいちゃんは、
 
「ぜったいひとりでぬう」
 
といいはりました。まちがって針で指をさして、練習用の布が血でまっ赤になっても、
 
「おねえちゃんの結婚のプレゼントなんだもの」
 
って、ひとりでぬうのをやめようとはしませんでした。
 
結婚式の十日前に、ゆかたはできあがりました。
 
 
 
宅配便で、おねえさんのところへゆかたを送ってから二日ほどたったころでした。きいちゃんのおねえさんから、わたしのところへ電話がかかってきました。
 
おねえさんは、きいちゃんだけでなくて、わたしにまで結婚式に出てほしいというのです。わたしは、きいちゃんのおかあさんの気持ちを考えると、どうしたらいいのかわからず、おかあさんに電話をしました。
 
おかあさんは、
 
「あの子が、どうしてもそうしたいというのです。出てあげてください」
 
とおっしゃるのです。わたしは、きいちゃんと結婚式に出ることにしました。
 
 
 
花嫁姿のおねえさんは、とてもきれいでした。そして幸せそうでした。わたしもとても幸せな気持ちになりました。でも、気になることがありました。
 
式が進むにつれて、結婚式に出ておられた何人かの方がきいちゃんを見て、なにかひそひそ話しているのです。わたしは、
 
(きいちゃんは、どう思っているのかしら。やっぱり出ないほうがよかったのではないかしら)
 
と、そんなことを考えていたときでした。花嫁さんがお色直しをして扉から出てきました。
 
 
 
おねえさんは、きいちゃんがぬったあのゆかたをきて出てきたのです。ゆかたは、おねえさんにとてもよく似あっていました。きいちゃんもわたしもうれしくてたまらず、手をにぎりあって、きれいなおねえさんばかり見つめていました。
 
 
 
おねえさんは、おむこさんとマイクの前にたたれて、こんなふうに話し出されました。
 
「このゆかたは、わたしの妹がぬってくれました。妹は、小さいときに高い熱が出て、手足が不自由になりました。そのために家から離れて生活しなくてはなりませんでした。家で父や母と暮らしているわたしのことをうらんでいるのではないかと思ったこともありました。でも、妹はそんなことはけっしてなく、わたしのためにこんなりっぱなゆかたをぬってくれたのです。妹はわたしの誇りです」
 
そして、きいちゃんとわたしを呼んで、わたしたちを紹介してくれました。
 
「これがわたしの大事な妹です」
 
式場中が、おおきな拍手でいっぱいになりました。
 
なんてすばらしい姉妹でしょう。わたしは、涙があふれてきて、どうしてもとめることができませんでした。
 
きいちゃんは、きいちゃんとして生まれ、きいちゃんとして生きてきました。そしてこれからも、きいちゃんとして生きていくのです。もし、名前をかくしたり、かくれたりしなければならなかったら、きいちゃんの生活はどんなにさびしいものになったでしょうか。
 
きいちゃんは、おかあさんに、「生んでくれてありがとう」と、お話ししたそうです。
 
きいちゃんは、とても明るい女の子になりました。これが、本当のきいちゃんの姿だったのだと思います。あのあと、きいちゃんは和裁を習いたいといいました。そして、それを一生のお仕事に選びました。
 
 
・・・・・・・・・・
 

立派やなぁと思います。
 

足るを知る。
 

自分自身に置き換えるとそんなふうにも思います。
 

この話の中には、「きいちゃんの喜ぶことはなんでもしたい。」と言って面会日には朝の暗いうちから4時間かけて必ず会いに来たおかあさん。また、「結婚式には出ないで欲しい」と言ったおかあさん。その気持ちについて多くは語られていませんが、どうなんでしょうか?「子ども病院」のことを思い出しました。(先週になりますが、丁度この本を私の娘も読んでいました。)
 
 
以前の拙ブログからその一節を引用します。
 
親の思い
 
五体満足で育っている子どもをもつと
子どものいない人をうらやむことがある
 
切って縫って体にきずをもつ子どもをもつと
元気で普通の子どもをうらやましく思う
 
一生ハンディの残る子どもをもつと
一時の治療ですむ子どもをうらやましく思う
 
余命宣告されたり子どもの死んでしまった親は
ハンディが残ってでも生きている子どもをもつ親をうらやましく思う
 
子どもができない親は
産める親をうらやましく思う
 
腹のそこから大笑いしているそんな時もよいけれど
私は いつも微笑んでいられる一日一日、瞬間瞬間を大切にしたい
 
 
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無題
またまたオサーンを泣かせましたね。


先生
しんしん丸 2008/05/22(Thu)23:19:11 編集
Re:無題
今、女性の間で「男は枯れてナンボ」という枯れたオッサンフェチの「カレセン」(枯れ専)というのがあるようです。というわけでいつかホルモンをご一緒してください。雰囲気出しましょう(笑)


で、ですね。ちょっと話はうってかわって、日記に付け足しますと・・・・・・・、
花や草木にしたって自分の好きなところで暮らせないですよね。偶然か必然か、種が落ちた所でしか。でも環境が厳しいほどそれに耐えうるように育つじゃないですか。多分。そんな花の方が綺麗で豊かだと感じますし、土の中から水分を吸い上げようとする力も強いと思うんです。日記にあえて感想を多く書かなかったのはその人の受け取り方があるからで、正解というのがいくつもあるのだろうと思ったからです。という訳で、私のまわりくどい感想をちょっとだけこちらで述べさせて頂きました(笑)
【2008/05/23 08:44】
無題
>でも環境が厳しいほどそれに耐えうるように育つじゃないですか。多分。そんな花の方が綺麗で豊かだと感じますし、土の中から水分を吸い上げようとする力も強いと思うんです。


先輩や副会長が強い理由が分かりました。
後輩 2008/05/23(Fri)09:07:19 編集
Re:無題
五体満足なんですからひとつも不幸を背負っていません(笑)それなら、もっと背負いがいのあるものがいいですね。己の血を蔑むということは、自分を蔑むということですから、そんなことをしていたらまともな生活できないんとちゃうかなぁと。

というか、あえぎながら爪に火を灯し涙を堪えて生活をしているだけです(苦笑)
嗚呼・・・酒を飲んで寝よう。景気が良くなりますようにw
【2008/05/23 17:09】
きいちゃん、まっすぐに育って良かったね
「幸せの敷居を下げる」って、大事だけど結構できないものですよね。

さすがやなぁ、植物に、自分の生える場所が選べないというたとえはとても的を射ているなぁと思いました。

この、きいちゃんの先生の存在はとっても大きかったと思います。
2008/05/25(Sun)12:55:20 編集
Re:きいちゃん、まっすぐに育って良かったね
きいちゃんの先生もそうですが、人の縁って大切ですね。


>「幸せの敷居を下げる」
確かに、他人と比較してしまうと難しいですね。
どういっていいのかわかりませんが、「自分の大切な人は今笑ってるのか?」ふと、そんな事を思いました。そういう部分は自分自身にもっと高望み(敷居を上げる?)します(笑)

「それ以前に、(実は自分勝手で)今その人がどんな顔してるかさえ、本当は見えてないんちゃうか?」という部分も私自身、大いにあるだろうとも思います。しかし・・・ホンマ、まだまだですわ・・・(苦笑)
【2008/05/26 10:19】
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職業:
(今のところ)直接金融業
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我が拳は我流  我流は無型
無型ゆえに誰にも読めぬ
我が拳は邪拳ゆえ種明かしは一回きりよ
私の心持ちの一部です。

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