「おかあさんはあたたかい」 2008/04/04 (Fri)

悲しい事件が多い中、個人的にも本当に悔しい子どもの死がありました。

 

 

 

青森・八戸の小４絞殺事件、母「収入なく将来不安」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080402-00000066-yom-soci

青森県八戸市で１日、同市立美保野小４年西山拓海君（９）が自宅で絞殺された事件で、殺人容疑で逮捕された母親の無職未紀容疑者（３０）が、八戸署の調べに対し、「収入がなく、将来が不安になってやった」などと供述していることがわかった。

 

拓海君が通う市立美保野小の児童数は、今春の新入生４人を含めて８人ということなので、過疎化が進む田舎を思い浮かべます。しかし、逆に温かい風景も同時に目に浮かんでも来るようなそんな町の事件でした。

 

 

働く場もそう多くなく、生活が苦しかったのだろうとは思います。離婚後、母親は両親のもとで暮らし、定職についていなかったようですが、つかなかったのか、つけなかったのか・・・。

 

 

いずれにしても、子どもには事情が分かりませんし、ましてや責任はありません。母親は苦しかったのかもしれませんが、子どもはそうではなかったのです。

 

 

母親に対して云々書こうと思いましたが、拓海君の詩を読んでやめました。

 

 

 

 

 

受賞詩で「おかあさんはあたたかい」　絞殺の青森小４男児

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080402-00000927-san-soci

青森県八戸市の小学４年、西山拓海君（９）が母親の未紀容疑者（３０）に絞殺された事件で、拓海君は昨年１０月、仙台の詩人、土井晩翠を記念した小中学生対象の第４８回「晩翠わかば賞」で佳作を受賞していた。

 

 

以下が拓海君（９歳）の作品です。

 

 

 

おかあさん

 

青森県八戸市立美保野小学校２年

 

西山　拓海

 

おかあさんは

 

どこでもふわふわ

 

 

 

ほっぺは　ぷにょぷにょ

 

ふくらはぎは　ぽよぽよ

 

ふとももは　ぼよん

 

うでは　もちもち

 

おなかは　小人さんが

 

トランポリンをしたら

 

とおくへとんでいくくらい

 

はずんでいる

 

 

 

おかあさんは

 

とってもやわらかい

 

ぼくがさわったら

 

あたたかい　気もちいい

 

ベッドになってくれる

 

 

 

 

 

拓海君、お母さんは　あたたかかったなぁ。

 

 

ありがとうやな。大好きやってんな。

 

 

 

 

 

こういった作品を作るとき、子どもの心境を考えれば分かりますが、お母さんを思い浮かべながら書いていたと思います。

 

 

ですから、９歳といえど、口では恥ずかしかったりして言えないこともあったと思います。これはお母さんへのメッセージでもあり、手紙だと思います。

 

 

私自身、親から貰うものは多くても返せるものは少ないと実感する日々ですが、今回の事件は真逆だったと思います。母親は子どもから貰えた大きなものに気付いていなかったのでしょうか。

 

 

一番好きな人に殺められる悲惨な事件です。

 

 

拓海君のご冥福をお祈りいたします。