農業は国力に直結する 2007/09/21 (Fri)

農家の補償に上限設定　民主、新法原案「１兆円規模」

http://www.asahi.com/politics/update/0920/TKY200709200364.html

民主党が参院選公約の目玉とした農家に対する「戸別補償制度」を創設する法案の原案が明らかになった。自治体ごとに生産目標を設け、農家が目標を上回る生産をした分は補償しない。同制度にはバラマキ批判もあることから、補償額に事実上の上限を設ける。

 

以前から民主党が言っていた政策です。再度、ニュースになってきました。

 

個人的には、これを見ただけでげんなりするというか、民主党に政策提言はできないと思ってしまいます。何の解決にもならないと思います。

 

数年前まで、日本の三大赤字といわれ、３Kと揶揄されたのは「米」「国鉄」「国民健康保険」です。

 

米については、生産者米価、消費者米価という制度を廃止、国鉄は民営化、国民健康保険は負担率を上げました。これはどういう意味だったのか分かっていません。

 

また、赤字を増やすだけです。それを賄う財源を民主党は何か寝ぼけたことをいっているようですが、話にならないと思いますし、小沢さんのいう自給率１００％の根拠が全く見えません。本当に岩手県出身なのでしょうか。

 

農協をはじめとする利権団体に落ちぶれた所を叩き潰す覚悟があり、WTOでしっかり日本の主張するならば、私が教えてあげましょうか？虹の会の総会に来ればいいと思います。そして、会長の頭に二礼二拍一礼したら偉そうに私が助言しますよ。詳しくは後日、身振り手振りを含めてお話します。（資料を作るのが面倒というのは内緒ですが・・）

 

『この政策で』・・・

自給率は１００％云々は別にしても上がるのでしょうか、農家の高齢化問題は解決するのでしょうか、何に対する補償なのでしょうか、生産性は上がるのでしょうか、ネクスト農水大臣とやらに問い詰めたいくらいです。誰か知りませんが。

 

国会が空転して予算がどうなるかも分からないのにいい加減なことをいってるようにも見えます。

 

民主党が政権をとれば　日本の農家は生き返る!!（農業政策ビラ）

http://www.dpj.or.jp/news/files/nougyo(2).pdf

圧倒的に低い日本の農家補償？数字の羅列に誤魔化されてはいけません。

嘘をつくな、嘘を！

 

ったく。政権をとる気があるのでしょうか。

 

「与党案に反対」といっているだけで、マトモな政策提言すらできなくなっているのでしょう。自民党も終わってますが、民主党もそれ以上です。だからといって、社会党とはならないわけですよ。き○こさん。

 

結局、法案を提出し、採決させ、あとのことは与党にお任せで、財源を増税するとなれば、与党を叩く。ばら撒いて農家の支持を得て、マスコミを使い民主を持ち上げておいて、結果責任は与党にですか？

 

例えば、以前、国が不良債権を抱えた銀行に資金注入しました。

ただの延命措置。本質は銀行の体質を変えないと何も変わらないという現実。

本質を考えた上でのつなぎというならば分かりますが、それを考えている節がないというか、諦めかけて思考停止しているのではないでしょうか。

 

少し、話は逸れますが、極論を言います。

今、原油が高騰しています。イスラエル、中東の紛争地域には少なからず、これがついて回ります。原油で争いが起きます。

 

本当に水素で走る車が標準になれば、原油使用量は減ります。ドバイなどは観光にも力を入れだして、脱原油の兆しが見えます。ロシアはそれを読めずに幅を利かしていますが。その代わり、日本の企業が中東で海水を真水に換える技術が非常に現地では注目されています。

 

つまり、次世代は、「水脈」により争いや奪い合いが起きても不思議ではありません。中国にしてもそうです。水がありません。水を求めて中国内陸部からロシアに人が流れてもおかしくない状況です。そして争いが起こっても。幸い日本は水が無くて苦労する経験はありますが、まだ少ないと思います。

 

そう考えると、将来のためには農業も備えないといけないと思います。水がなくては何も育たない。中国は輸出国でしたが、今は輸入国になっています。しかも汚染で農業も危うい。さて、どこから輸入しましょう。アメリカ？中国？

 

ある意味、旨い日本酒と米と味噌汁の食事の覚悟をすれば解決するのですが。

 

農業はその国の国力を示します。

核の議論と同じ位大切なものです。

 

いい加減なことばっかり言って、先送りばかりしていてはいけないと思います。

 

 

最後に一言。

 

昔は「年金政策」っていってましたが、今は「年金問題」といいます。

実は、この違いが問題です。

 

「政策」って人々に将来に希望や安心を与えるものだと思います。

 

じゃなかったら、「政策」と謳うのはおこがましいですよ。民主党さん。